和田竜二騎手 17年ぶりのG1勝利(決意と継続)

和田竜二騎手 17年ぶりのG1勝利(決意と継続)

今年上半期の競馬は、「悲願達成!」のレースが
競馬ファンに感動を与えてくれました。

思いつくところでは、

皐月賞(エポカドーロ号で戸崎圭太騎手 初クラッシックレース勝利!)

天皇賞(レインボーライン号G1レース10戦目のチャレンジで見事勝利!
岩田康成騎手3年ぶり中央G1レース勝利!)

NHKマイルカップ(ケイアイノーテック号で藤岡祐介騎手が14年目にしてG1初勝利!)

日本ダービー(ワグネリアン号で福永祐一騎手、悲願のダービー勝利!)

宝塚記念(ミッキーロケット号で和田竜二騎手17年ぶりG1勝利!)

今回は、宝塚記念の和田竜二騎手をクローズアップしてみたいと思います。

和田竜二騎手の軌跡

和田竜二騎手と言えば1996年にデビューして、その年の12月には、
同期の中で最も早く重賞勝利を果たしました。

そして、1999年の皐月賞をテイエムオペラオー号に騎乗して
22歳の若さで見事勝利!

その後、オペラオーとともに、G!を合計7勝勝利します。

ですが、オペラオー引退後はG1勝利から遠ざかり、
近走では、惜しい2着が続いていました。

果たせなかった決意

和田騎手が自身に課した決意が、G1勝利を果たすまでは、
オペラオーには会いに行かないでした。

それを知っているファンとしては、2着になるたびに、
「あーあ、早く勝たないと、会えなくなるよ(;^_^A」
と、半分冗談で思ったものですが、

今年の5月、オペラオーの急死により、もう会えないことが
現実となってしまいました😢😢😢

そのニュースを知った時に、正直私は、
和田騎手に対し、不運や、不甲斐なさを感じました。
悲願達成が続いた春のG1戦線において、
「和田君、何しててん…。」
と胸をかすめたのですが、そんなことご本人が
一番悔しく思っておられるはずだから
胸の内に留めておきました。

背中を押してくれたオペラオー

さて、今年の宝塚記念、そろそろ実力を発揮しそうな馬が
ミッキーロケット号だなと思ってました。

私の願いは大好きなサトノダイヤモンドの復活勝利でしたが、

ここで、和田騎手がG1を勝つか。
とも思い応援馬券だけは買っておきました。

それが見事な勝ち方でしたから、感動は何倍にも膨れ上がりました。

勝った瞬間、私が思わずもらした言葉は
「遅いわ…。」
でしたが、

オペラオーの弔いに捧げるような快心の勝利は見事でした!

奇しくも17年前にオペラオーがとうとうG1連勝をメイショウドトウ号に
阻まれた宝塚記念の馬番号と同じ4番で、ミッキーロケット号が勝利したんです。

空の上から見守り背中を後押ししたオペラオーと
それに応えた和田騎手。
両者にとって、何かの区切りと始まりを感じさせる数字の因縁でしょうか。

継続のためには決意が必要

若くして、素晴らしい馬と数々の大レースに勝利した和田騎手。

それからの17年、決して短い年月ではないはずです。
怪我をしたり、悔しい思いをしたり、色々ご経験されてきたと
思います。ですが、

「G1勝利するまでは、オペラオーには会わない!」

この決意が騎手を続けられたモチベーションであったのでは
ないでしょうか。

かたくなでもよいから、何か一つの決意を通す。

物事を継続できる人は、きっとそういう決意を
お持ちなのだなと考えます。

期限を決めての決意であれば、そこでスパッとやめる!

期限を設けず、決意だけであれば、それを達成するまで継続する。

決意表明は物事を継続するためには一番の力になるのですね。