まわり道、大いに結構!【姪っ子のアニメーター経験】
- 2018.07.06
- 現代社会を分析
どうした?どうした?何があった?
中学の頃からずっと目指していた、アニメーターの夢を叶え
活躍していた姪っ子が、先月末で突然退職していたことを知りました!
私が、墨絵アーティストとして活動を始めたのも、
夢を叶え頑張っていた姪っ子を見て感化され、
自分も、何か自己表現できたらいいなと考えて、
いわば今の私があるのは、姪っ子のおかげなのに。
イラストを描くのが好きで、家にいるといつも何か描いていたし、
高校卒業後は、2年間専門学校で、コミックイラストを学び、
学校主催の企業紹介で、やってきた在阪のアニメ制作会社に
迷わず応募して、学内でもいち早く内定を獲得したんです。
意気揚々と憧れの仕事に就いて頑張ってました。
そして会うたびに、研修で合格したから、ランクアップしたよとか、
今月封切の作品を手掛けたから、エンドロールに名前が載ると
嬉しそうに話してくれていたのに…。何故???
姪っ子の決意!!
母親である妹の話によれば、あまりのハードワークに
死にそうになったのが原因らしいです。
朝方、シャワーを浴びるために帰宅し、
そのまますぐに出社する日が続いたそうなんです。
姪っ子の中では、
「仕事で死にそうになった時には辞めよう!」
ということを決めていたそうなんです。
潔いというか…。
アニメーターはホント過酷な職業(泣)
ですが、誰もそんな姪っ子を責めることは無いんです!
だって、アニメーターは、世間で言われている通り、
本当に劣悪な待遇なんです!
入社後しばらくは、研修という名目のもと、
給料なんて殆ど支払われないし、
交通費も全額は出なかったと思います。
もちろん、社会保険なんてものはありません!
そこから、研修の基準をクリアするたびに、
少しづつ報酬が上がっていくのですが、
近所でバイトしているほうが稼げるくらいの金額です。
テレビでクローズアップされていたアニメーターの現実は
本当に本当ですよ。
一人前になっても年収100万円台だと思います。
夢は捨てるより経験するほうが絶対いい!
世間を少しは知る私にしても、アニメーターは
食べていけないのは知ってますが、
憧れの職業に就くことは、長い人生、若いうちに経験することは
悪くないと思いました。
だから、3年やってみて、見極めるのもいいんじゃないと
妹にも姪っ子にも話したと思います。
姪っ子がアニメーターとして頑張った期間は
一年と3か月程度でしたが、中身は濃いと思います。
これからいくらでも仕事には就けると思います。
専門学校を卒業して、最初から安定した仕事に就くのも
いいかもしれないですが、
夢を捨てたら後悔が残るでしょう。
たとえ、短期間で辞めてしまったとしても、
夢を叶えてその仕事を経験できたことは、
その後の人生に活かせるはずです!
憧れと現実
私も、憧れの職業に就いた経験がありますが、
なぜか憧れの職業ほど、現実を知れば嫌になることも早いです。
皆が憧れるから、勤務条件が悪かったりするし、
どんな仕事でも、負の部分はあるのに
憧れの職業ほど、いいところばかりを夢見ているから
いざ始めてみると、失望が大きくなってしまいます。
まわり道が、その後の迷いから救ってくれる!
ですが、憧れの職業を経験できたことは
いい部分も悪い部分も、大きなインパクトとして
自分の中に残ります。
だから、その後に経験することで、迷ったり、悩んだりしたときの
指標として役立ってくれます。
何事でも、まわり道をしても経験したことは、
自分のこれからの人生に絶対プラスに働いてくれるので、
後悔するくらいなら、まわってくださいね!
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