仕事の教え方:押し付けるよりも、提案型で育ててあげて
- 2018.05.31
- 現代社会を分析
実は今、事務の仕事を始めたので、研修を受けております。
仕事を教える人間も教わる人間も実に大変な気持ちで時間共有しています。
私のように年季の入った人間もいれば、初々しい真っ白な新人もおります。
そして、教える立場の人は、先輩としてしっかり教えようと
自分のやり方をここぞとばかりに事細かに伝えてくれる人が、
会社からの信頼も厚いから、教育係としては多くおられます。
ですが、よかれと思って伝えている、この事細かな指示が、
教わるほうにとっては混乱を招く元凶にもなってしまうことがあります。
仕事のこと細かさは、仕事を通して身につけていった自身の技術と
知識の向上であります。だから、いうなれば応用なんです。
基礎無くして、いきなり応用問題を解け!と指示していることになります。
まず、シンプルに基礎を伝えて、そこから応用を入れていかないと、
教わるほうに混乱を与えることを理解しないと、せっかくのお互いの時間共有なのに
意思の疎通を図りにくいままになったりします。
今は教わる立場である私は、あれこれ言われて、頭がフリーズしてしまい、
言葉も発せなくなるので、先輩には無視していると思われる始末(泣)
また、教わる立場の人間は、素直であらねばならないでしょう。
だけど、なかなか素直を通すことも難しい。
未経験な分野に飛び込むときには、新しい発見があれば、
新鮮だから興味を持ちどんどん知識を植え付けていきたいと思って頑張れますが、
未経験の中には、自分がずっと興味が無かった、
また、これだけはやりたくないと思っていたから
避けていて未経験のままであったことも含まれています。
私の場合それが、お金に関する流れや、お客様への電話の聞き取り
(いわばコールセンター)、以前だとレジ操作もありました。
仕事を覚えるためには、避けてきたことに遭遇した時、避けたままでは進めない!
ここで苦労の壁が立ちはだかります。
最初のうちは、苦手に対して素直になれない自分が出てきてしまい、
先輩にも迷惑をかけてしまいます。ですが、そこで提案を持ち掛けてきてくれるのも、
また教育係として接してくれる先輩であります。
わざわざ提案をしてもらったからには、きちんと素直に応じて、覚えていくしかありません。
後輩をきちんと見つめて、その人に応じた提案型の研修。また、それを素直に聞き入れて学んでいく後輩の姿勢。仕事の研修って、ここがポイントなのではと思います。
後輩の立場の方々、教え方がわからなければ、素直にわからないと伝えることは大切です。
伝えることで、そこからまたきちんとコミュニケーションが図れるのですから。
我慢しなくていいです!そのかわり、わかりやすく工夫してくれた先輩に対しては、
素直に感謝の気持ちで仕事を覚えていってください。
先輩の立場の方々、覚えが悪いと後輩を責める前に、
自分の教え方がきちんとわかりやすく相手に伝わっているか、
独りよがりになっていないか、もう一度、後輩を見つめなおしてあげてください。
せっかくの研修期間中、お互い大変ですがせっかくなら気持ちよく過ごしてもらいたいと願います。
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