本当に使える英語を学びたい

本当に使える英語を学びたい

勉強しても英語を使えない日本人

個別塾講師のバイトをしている私。
今は夏期講習の真っ最中です🌻🌻🌻
今年は高校受験生の英語を担当しているので、
生徒と一緒に受験問題に取り組んでます😁🙋

しかし、なんでこんなに英語を詰め込んでも、
いざ!となると、話せないんやろ…と悲しくなります。

まあ日本にいて、日本語が通じる人達とだけ交流している限り
英語を話す必要性が無いからなあと考えてしまうんですが、
それだけが理由では無いようです。

生徒に教え、自分も実際英語の問題に触れることで、
気づいたことがあるので書いてみます。

英語は英語で理解しよう!がなかなかできない現実

英語の長文にさーっと目を通して、何が書かれているかを問われるだけなら、
わざわざ日本語で理解するために、単語を日本語の順番に訳さなくても、
英語の単語や、時系列を拾って流れを理解していけば、
概要が大体理解できます。

言わば日本語を日本語で理解して
頭で書かれていることをまとめていく国語と同じ作業です。

しかし、正しい和訳を求められたら、
いちいち日本語に置き換えながら読んでいかねばなりません。

昔から、教科書に書かれた文章を和訳することは
当然ながら求められてきました。

また、テストの際の質問や、
選択問題の択一文章が日本語になっていたりするので、

英文に触れたら、まず和訳しながら読む癖がついてしまいます。

それが英語は英語で理解するということが
なかなかできない原因なのかなと考えます。

英語を英語で理解することを求められる受験問題

大阪の公立高校の英語の受験問題は、難易度がABCと3段階に分かれています。

トップ校を狙うとなれば難易度が非常に高いC問題を解く実力を必要とされます。

 

このC問題、制限時間30分しか与えられない中で、
長文問題や、単語ではなく文章を正しく並べ替えたりと、
とにかく英文にさっと目を通して、何が書かれているかを
理解しながら読み解いていきます。

 

英語をきちんと訳しながら問題に取り組んでいては、
とてもじゃないですが時間は足りません⏳💦

ですが、解答方法は正しいものを選択すればいい択一式だから
英語をわざわざ日本語の正しい文章に変換しなくても、
英語のままで解いていけば、いいわけです。

一方、一つ難易度が低いB問題は従来通り、和訳や、穴埋め、
単語を並べ替えて正しい文章を作ったり、英作文を書く能力を問われます。
言わば従来の英語の問題ですよね。

  

B問題のような英語の問題を解く時は、和訳のために、
英語を日本語に変換して理解しなければならないです。

質問と答えも英語と日本語が混在しているので、
絶えず頭の中で変換が必要になってきます。

英文法がきっちり入っていて慣れたら、B問題を解くよりも、
質問も全て英語しか出てこない
C問題のほうがかえって解きやすいかもしれません。

英語教育の課題について

日本の英語教育は、学習時間を取るわりには使えるようにはならない。

この理由は、普段英語を使う必要性が無いことが一番大きいです。

そして、受験で点数を競うための英語問題を解く学習を繰り返しているだけだから
使えるようにはならないのでしょう。

使える英語の為の学習。
そのためにはまず、受験問題をはじめとする英語のテストから
見直していく必要があるのではと思います。

幸い、高校の英語の入試問題は英文を読んだうえで
得た知識からさらに自分で考えることが要求される
問題が出題されてはいるんです。
ですが、3年間の中学での学習の到達地点をここに置いておきながら
ここまで到達できるかは、個人個人が頑張らないと
普通ではなかなか難しいと思います。

単に英単語を使っての穴埋めや、並べ替えのようなパズルを解いたり
わざわざ母国語の文型に並べ替えて、
国語の表現力までもを要する和訳力を求めるよりも、
わざわざ和訳しなくても英語を英語で理解して使いこなす。
このような問題に興味を持って取り組んでいけるような学習とテストを行えば
もっと実社会で役立つのではと考えます。

もう単に受験の点数を競い合わせるためだけで、
そのあとは役に立たない英語学習はやめて、

実社会で使いこなすための英語学習を学校で学べるようになればと思います。

小学校からの英語授業

小学校から英語の授業が始まっていますが、
そこで英語に慣れ親しむことができれば知識がスムーズに入って
使える英語を学ぶ下地ができていくような気がします。

 

本来、外国語の学習は、楽しいものであらねばいけないと考えます。

そこに受験競争の要素を多分に盛り込んでしまったことが
使えない英語を学習する日本の教育の原因があるのでしょう。